外壁のひび割れに注意!外壁のひび割れの原因と種類を解説!
外壁の寿命の目安となるのがひび割れです。
ただ、ひび割れにはいくつかの種類があり、それぞれ発生原因や対処法が変わってきます。
そこで、今回は外壁のひび割れの発生原因と種類について解説していきます。
外壁塗装を検討されている方や外壁の状態が気になる方はぜひ参考にしてください。
外壁のひび割れの種類は?
外壁のひび割れには経年劣化によるものと外的要因によるものの2つの種類があります。
さらに、経年劣化のひび割れには細かくわけると5つの種類があるのです。
ここでは、それぞれの違いを詳しく紹介していきますね。
ヘアクラック
ヘアクラックとは髪の毛のように細いひび割れのことをいいます。
厳密には幅0.3mm以下、深さ4mm以下のひび割れと定義されており、別名収縮クラックとも呼ばれています。
非常に細いひび割れなので、特に気にならないという方も多いでしょう。
実際、外壁塗装業界でもすぐに建物や構造躯体に影響しないと言われているので、早急な対応は必要ないと言われることがあります。
ただ、外壁の劣化が進んでいることには変わりありません。
ヘアクラックを放置していれば、だんだんと割れが大きくなっていき、雨が侵入してしまう可能性があるでしょう。
ヘアクラックの場合は特段急いで補修する必要はありませんが、いずれは外壁塗装リフォームが必要になることを覚えておきましょう。
構造クラック
構造クラックはヘアクラックよりもひび割れの幅が大きいものをいいます。
国土交通省の規定では0.3mmを超えるひび割れを構造クラックと定義しています。
ヘアクラックよりも割れ幅が大きいため、雨漏りのリスクが高くなります。
というのも構造クラックの場合は外壁表面の塗膜にひびが入っているのではなく、外壁内部にクラックが生じている状態です。
したがって、ヘアクラックよりも雨漏りの発生リスクが高かったり、構造躯体に影響を及ぼしてしまう可能性が高かったり、緊急度が高いといえるでしょう。
開口クラック
開口クラックは窓などの開口部に生じるクラックの一つです。
窓や扉の端からひび割れがはじまり、徐々に亀裂が大きくなっていくのが特徴です。
開口クラックは雨漏りの発生リスクが非常に高いクラックです。
通常、雨が降ると窓や扉に水が付着してそのまま窓や扉の下部へと流れていきます。
そして、そのまま開口クラック部分から外壁内に水が入り込んでしまいます。
開口クラックはクラックの中でも雨漏りを引き起こす可能性が高いので、見つけたら早急に対処することが大切です。
縁切れクラック
モルタルなどの塗膜の継ぎ目で発生するのが縁切れクラック。
通常、外壁塗装を行う際は一度に一面を塗装して仕上げていきます。
しかし、作業を途中で中断したり、再塗装したりした場合は、乾燥後に塗膜の継ぎ目ができてしまいます。
つまり、塗装工事の都合で作業を一時的に中断した場合、それまで塗装していた部分と塗装を再開した部分との間に継ぎ目が生じてしまうのです。
縁切れクラックというのは、その継ぎ目に発生するクラックのこと。
特に緊急度は高くないものの、見栄えが悪くなってしまうので可能であれば塗装したほうが良いでしょう。
乾燥クラック
乾燥クラックはヘアクラックとしてまとめられることがあります。
というのも、乾燥クラックの割れ幅は非常に小さいのでヘアクラックと見分けがつきにくいのです。
ただ、ヘアクラックよりもひび割れが目立つので、プロが見れば違いがわかるでしょう。
乾燥クラックが起こるのは稀なケースですが、主な発生原因は塗装工程にあります。
通常、外壁塗装を行うときは、モルタルの上から仕上げの塗装を行います。
ただ、モルタルが完全に乾燥する前に表面の仕上げ塗装が乾燥してしまうと、乾燥クラックが発生することがあります。
乾燥クラックは特に大きな問題ではないので、そのまま放置することも少なくありません。
ただ、見た目が気になるという方も多いので、外壁塗装を行う方がいるのも事実です。
飛来物による破損
外的要因によって起こるクラックの代表例が飛来物による破損。
台風や強風の影響で飛来物が外壁に衝突し、外壁が破損してしまうということも少なくありません。
飛来物による破損の場合、外壁の経年劣化ではないため、被害状況に合わせた対応が必要となるでしょう。
特に幅が3mm以上あるクラックの場合は構造躯体にまで影響を及ぼしかねません。
一度、構造躯体に水が入り込んでしまうと、大規模なリフォームが必要となり高額な費用がかかってしまいます。
そのため、クラックを見つけたらすぐに外壁塗装リフォームを行うのをおすすめします。
外壁のひび割れの原因は?
外壁のひび割れの主な原因は経年劣化です。
外壁は新築時から紫外線や雨、風の影響を受け続けています。
そのため、日に日に外壁表面の劣化が進んでいるのです。
特に新築から10年以上経過した外壁はメンテナンスが推奨されています。
外壁表面の塗膜は紫外線などの影響によって劣化が進み、塗装の剥がれやクラックの発生などが起きる可能性があります。
また、外壁の方角にも意識しておいがほうが良いでしょう。
というのも、方角によって紫外線が当たっている時間が異なるのです。
特に南側や西側は太陽の光に当たっている時間が長く、北側や東側よりも劣化スピードが早くなる傾向にあります。
日当たりが良い建物の場合は南側や西側の外壁を確認することが大切です。
万一、クラックや塗膜の剥がれを発見した場合は、すぐに外壁塗装業者に相談したほうが良いでしょう。
経年劣化以外にも地震によってクラックが発生することがあるでしょう。
地震大国日本では、地震による外壁のひび割れが少なくありません。
特にモルタルやコンクリートの場合は、地震によるクラックを引き起こしやすいです。
さらに、サイディングやタイルの場合でも、コーキング剤が地震の揺れによって割れてしまい、そこから外壁にクラックを発生させてしまう可能性もあります。
外壁のひび割れを放置していると危険?
外壁のひび割れを放置していると非常に危険です。
そもそも家というのは屋根や外壁によって守られています。
そして、外壁材は表面の塗膜によって保護されているので、高い耐久性を維持できているのです。
しかし、紫外線や雨の影響で外壁の塗膜が徐々に劣化していき、ひび割れや塗膜の剥がれが発生してしまいます。
その後、ひび割れや塗膜の剥がれを放置していると、雨水が外壁内に入り込み、最後は構造躯体にまで水が侵入してしまうのです。
構造躯体に水が入り込むと木材にカビが生えたり、腐食したりして、建物自体に大きなトラブルを引き起こしかねません。
ヘアクラックのような髪の毛程度のひび割れであっても、そのまま放置しておくと建物に大きな影響を与えてしまい、大規模な改修工事が必要になることもあります。
そのため、クラックを見つけた場合はすぐに外壁塗装業者に相談することをおすすめします。
まとめ
外壁のひび割れは経年劣化や地震によって発生します。
ただ、ひび割れにはヘアクラックや構造クラック、開口クラックなど、いくつかの種類があり、クラックの種類によって緊急度に違いがあります。
ヘアクラックであればすぐに対応は必要ないものの、遅かれ早かれメンテナンスが必要になるでしょう。
一方、構造クラックや開口クラックの場合は、すぐに外壁塗装リフォームを行うことをおすすめします。
クラックを放置していると雨漏りの原因となったり、最悪の場合は構造躯体にまで影響したりするため、すぐに専門業者に相談しましょう。
株式会社大坪装建では外壁のひび割れ補修はもちろん、外壁塗装リフォームを得意としています。
外壁の状態が気になる方や、ひび割れを発見した方は、ぜひ株式会社大坪装建へご相談ください。
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